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娘よのhisaukのレビュー・感想・評価

娘よ(2014年製作の映画)
3.8
パキスタン山間部の部族長のドーレットの妻アッララキには10才の娘ゼナブがいた。
部族間の争いが絶えない中、和平の交換条件として相手側の老部族長にまだ幼い娘を嫁がせる事に。
そして、アッララキはゼナブを連れ未開の山岳地帯の中の逃げ出す。


児童婚。
なんともおぞましい習慣。
まだ10歳の少女を初老の元へ嫁がせるなどもってのほかだ。
アッララキも夫であるドーレットともかなりの年の差がある。
15歳で嫁いだと言っていた。
きっと児童婚だったに違いない。

強制的な結婚を女性は一切拒む事ができない。
拒めば同じ部族の人間に殺されるか、家族に殺される。
こんな非人道的な事がまかり通っている。

この映画も実話を元に作られた作品。

この母娘は大きな展開があり、悲劇として終わらなかったのが救いだった。

観ていてハラハラするばかりだった。

同じパキスタンでも進歩的な場所もあれば、このような後進的で非人道的な部族も残っている。
産まれる場所を選べないという事は悲劇だ。

パキスタン出身の女性監督
アフィア・ナサニエル監督作品
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