ワンダー

亜人のワンダーのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
3.8
実写映画としては成功だけど、期待してたよりは…って感じ

つまらないか面白いかで言えば面白いんだけど、原作既読としては説明不足だったり端折り過ぎじゃない?ってとこはあった

ストーリー全体として亜人がだすIBMが粒子って説明がなかったのにいきなり粒子送って視界を奪う作戦をやったり、奥山がスパイか脅されて言うこと聞いてたのかわかりづらかったり、なんの訓練も受けてない圭にプロが作戦丸投げしたり、(原作でもそうだったかも)訓練した描写がないのに銃を自由に扱えてる点や指名手配されてるのに妹連れて外うろちょろしてバレねえの?って思ったところが気になりました。
EDM流しながら戦闘って売りだったけど、もうちょっと音大きくても良かったなかと、体感EDMと戦闘音2:8くらいだったんですけど、5:5でも良かったかもです。



キャラごとに言うと佐藤健は必要以上にドライなところが逆に笑えるシーンもあって良かったですが、スベるって感じる人にはスベる笑かせ方だと思いました。

綾野剛はアニメ版佐藤に話し方を似させてるっぽいんですが、個人的には普通の話し方でいいんじゃないか?って思いました(その話し方だからこそ面白いシーンもありましたが)
あと原作での佐藤はなんとなく殺人やテロをするサイコパス的なところが魅力だったのに人体実験されて人間を恨んでるって設定にされたりスーパーマリオやってずっとクリボー殺すシーンも安っぽさを感じたり少し魅力が落ちた感じがしました。
あと元特殊部隊設定が失くなってたので原作の近づかれたら即負けみたいな怖さが失くなったのは少し残念でした。

まあいろいろ言いましたが、端折ってる分テンポが良くて気になるところに目を瞑れば見やすいしアクションシーンやCGも頑張っていたと思うんで普通に面白い映画だとは思います。

そう考えるとジョーカー的なサイコパス系敵キャラの魅力を伝えるのって難しいんでしょうね…
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