あでゆ

亜人のあでゆのレビュー・感想・評価

亜人(2017年製作の映画)
3.1
2017年の東京。研修医の永井圭はトラックと衝突し死亡するが、その直後、肉体が回復し生還。不死身の新人類“亜人”であることが発覚する。圭は追われる身となり、亜人研究施設に監禁されるが、“帽子”と呼ばれる亜人のテロリスト・佐藤に助けられる。しかし、佐藤は国家転覆計画に加担しない圭を敵視。圭は佐藤の暴走を止めるために立ち上がる。

前半はしょうもないツッコミどころと意味のわからないシーンが多すぎて大丈夫か…?と思ったんだが、ちょうど中盤の厚労省への攻撃から考えを改めるようになった。
厚労省のくだり、明らかに露骨な911オマージュなんだけど、かつてあそこまではっきりとインスパイアされたシーンがあったろうか。白昼堂々、中継映像で映しこむシーンがとても印象的で素晴らしい。

ストーリーは理解できないくらい雑なものでどうでもいいのだが、それを犠牲にしてテンポのいいアクションを魅せるために割り切っている。
基本的に二時間、綾野剛の演技を見るためだけの映画で、彼にまつわる殺陣はなかなかに目が離せなかった。
この手のは確かに劇場で見たいし、IMAXで撮影していたのも納得がいく。
ただスタンドバトルはVFXを見せられてもなあという気持ちにも。

綾野剛の演技自体も序盤は芝居っぽすぎてイマイチだったんだけど、だんだん癖になるダサさがある。後半の「来たよー♡」とかも最高。
しかし全体的に見ると、演技づけがかなり大袈裟なのでそこはマイナス。
川栄李奈もあまり存在価値がないように思えたが、まあ悪くない演技をしているし可愛い。
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