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山猫は眠らない6 裏切りの銃撃のkokuのレビュー・感想・評価

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シリーズでこれだけ路線転換した映画もあまりないと思う。トムベリンジャーのヒーロー映画から良くも悪くもただの戦争アクション映画になった。主役のベケットの息子がアクが弱く印象に残らないが、逆にそのためストーリーやスナイプ戦自体を中心に見れるようになったし、何よりヒーローではないのでいつ主人公がアタマ撃たれて死んでもおかしくないという物語の展開が予想し辛くなったという利点もある。

そもそも“孤高のスナイパー”なんてプロット自体時代遅れで
現代戦では個人の判断で動く狙撃兵なんて危なくて不可能なので
この路線変更は必然だったのでしょう。

狙撃兵が弾を一発撃つ為にはどれほどの人間が色々な事を確認して動いてるのか?という現代戦の裏側が垣間見えて興味深いところでもある。
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