りか

氷菓のりかのネタバレレビュー・内容・結末

氷菓(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

一応原作も文化祭編までは読破してるけど、だいぶ前だから記憶が曖昧な状態での鑑賞。

割と良かったのでは?
これはタブーかもしれないけど、原作の難解な言い回しが苦手で……まわりくどい……って思いながら読んでたので、そこがモノローグとかに多少は残りつつ、ほとんど無かったのが楽に観やすかった。 (原作でも千反田のお家事情までのとこしか読めてない)
一応原作も読んでる私がこんななので、たぶん原作のあの雰囲気とか言い回しとか好きな人には合わない映画だと思う。

千反田の「私気になります」もほとんど聞かなかったから、最後の「いつものあれだろ?」に、ん???と。キャラは原作補正入って何とかって時と(プラス)、原作知ってるから何だかなーって時(マイナス)とある。

キャラクターに関しては、違和感が強い。
千反田の明るくて無邪気で好奇心旺盛で強引なところが消えかけてるように思う。どちらかといったら知性的で、知りたいって言える子なだけのような。そりゃ、自分が閉じ込められたかもしれないとか、叔父の謎とか、あんな分かりやすい本の謎とか持ち込まれたら気になるよね!?って感じ。強引さって腕力の強さ(物理)だけじゃない?
原作にはもっと周りをガンガン巻き込む強引さがあった気がして。だからこそ折木も仲間になったんだろうし。

この辺と流れから、折木が千反田に惚れた図に見える。省エネ設定……。
キャラクター設定を考えると違和感があるんだけど、でも配役は良かった!主要人物も上手かったし、脇役も上手かった。

ただ、養子先生が若すぎる……33年前学生で、教員免許取らないといけないから、大学卒となると……新らしい先生と考えても50は越えてるんだけど、、、。
あと、関谷さん犠牲になったのも何だかなぁ。首謀者とか皆知ってただろうし、学生運動に参加すらしてない傍観者が責任取って退学には無理があるのでは……。しかも、火事から助けたっていう実績あるし、警察沙汰を恐れてって謎。学校火災で大怪我一人って明らか警察の出番あったでしょ。今も片耳聞こえないってかなりの大怪我だけど、治療費どうなったの。しかも死んでないし運動に参加してないこと被害者が語れたんだから、証言は充分だっただろうに。
時代背景わからないけど、恐れるぐらいだから警察も権力あったはず。関谷さんも文芸誌に氷菓ってタイトル残せるぐらいには余裕あるし……。

原作ではどうだったかな。

なんか肝心なとこで違和感すごくて、スコア2です。

あと、終わりが重いし暗い。なんかこう、ドロドロした感じで終わるね。
氷菓のことを話した翌日に疾走。つまり、それを苦にした自殺って結論になる。重いわー。無理。全て持ってかれた。
りか

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