関西に住んでいる私でもペリカンの存在は知っていた。映画になると情報を見た時、グルメな友人に尋ねてみたら彼女はやっぱり食べていて「ザ・普通!古き良き日本のパンかな。今はリッチなパンが多いからね。」と返ってきた。その時の私は「普通なのか…」と少しションボリしてしまったのだけど。でも今作を見て、74年も誰かの日常であり続けることの偉大さに気付かされた。
変わらないことの信念。機械じゃなく、職人じゃなく、人間だから美味しいんだ。自分で職人って言う人ほど職人じゃない。10の力で100のものじゃなく1のものを作る。そんな言葉に心が踊る。
ダイナミックなパンのアップは映画館だから映えたんだろうなぁ。いかに情熱大陸やプロジェクトXなどの番組がテレビ向きであるか考えさせられた。ナレーションが生むドラマチックさってあるのね。
ペリカンの映画というよりお仕事ムービーで期待していたものとはちょっと違ったかな。東京に行くときは買って帰りたいと思います!