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gifted/ギフテッドのmakiのレビュー・感想・評価

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)
3.7
天性の才能(ギフテッド)を持つ姪と暮らす叔父の、子育ての苦悩、葛藤を、親権を争う法廷を軸に描く。

登場人物の心情が丁寧に描かれており、特別扱いせず、普通の暮らしをさせたい叔父の気持ち、英才教育を受けさせたい祖母の気持ち、そのどちらも理解できて、子供にとって何がいちばん幸せなのか、考えさせられる。
マッケンナ・グレイス演じるメアリーが、妙に大人びて生意気かと思えば、子どもらしく少女の顔を見せるときもあり、終始可愛らしくて魅了された。

印象に残ったのは、父親から愛されていないと悲しむメアリーを病院に連れていき、他の家族が子どもの誕生を喜ぶ場面を見せるシーン。
叔父の優しさがよく表れていたし、無邪気にはしゃぐメアリーが微笑ましく、あたたかい気持ちになれる良いシーンだった。
メアリーの担任や近くに住む女性など、取り巻く人物も愛情深く、全体を通して優しい気持ちになれる作品だった。
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