◼️大いなる力への責任
クローズアップ現代+にて「gifted」についての特集がつい先日放送されていました。先天的に高い知的能力を備える人々のことを指す言葉だそうだ。
早い段階から驚異的な学習能力を見せる一方、同世代との能力の隔たりや周囲の理解、対外的な刺激に敏感であること等から精神的にストレスを感じやすい傾向にあるとされているそうです。
番組でも、子供が優秀すぎるが故に接し方に苦慮する親や先生の話が流れていましたが、giftedへの教育支援や、そもそもgiftedの存在自体がまだ広く認知されていない現状なのだと知りました。
そんな中で気になったこの作品。
まず、giftedを題材にして作品を撮るアメリカの進み具合(もとい、この国の遅れ具合とも)は流石だなと思いました。
giftedを取り巻く課題をしっかり描きつつ、ファミリードラマとしても魅力的で面白い。
高い能力を持つ子供にどのような環境や未来を用意するべきなのか。フランクとイヴリン双方の言い分はどちらが正しいとも言えず、この論争が未だgiftedへの理解を深めている最中であることを示唆していると思いました。
この国でもdiversityに対する理解が徐々に深まってきていると考えていますが、genderに問われないdiversityについても同時に理解を広めていくべきであると感じさせられます。
かわいいメアリーを見るだけでも十分かもしれませんが、知見を広めるためにもおすすめしたい一本です。
giftedに見える世界はどんな感じなのでしょうね。気苦労もあるかとは思いますが、気になります。
相変わらずオクタヴィア・スペンサーの親愛なる隣人っぷりが良い。頼りがいがある。私の隣人もオクタヴィア・スペンサーだったら良いのにな。