このレビューはネタバレを含みます
最優先に考えなきゃいけないのは子供の気持ちなのに「メアリーのため」と言っていつしか自分のことしか考えられなくなっている大人たちが凄く醜かった。
祖母のことを悪にしてる部分がすごい大きいけど祖母の言い分もわかるので苦しかった。
自分の成し遂げられなかった偉業の夢を娘から孫へ引き継いでもらいたかったんだろうな。それにしても「これが彼女の幸せなの」と押し付けられた娘は本当に幸せだったのか……。
死人に口なしとはよく言うけれど、自殺したメアリーの母親が無事証明した問題を「母さんが死ぬまで公表しないで」と言われて初めて娘の気持ちに気づくって凄く皮肉なものだなと思った。
数学も好き。でも自分を最初から愛してくれる伯父さんと一緒にいたい__。
たったそれだけの望みなのに大人が色々託けて約束を破られる……
幼くしてドロドロした大人の争いに巻き込まれるメアリーがただただ可哀想で、メアリーが涙ながらに伯父に訴えかける場面では思わず涙したし、最後はメアリーが一番幸せな形に落ち着いたのでよかった。