このレビューはネタバレを含みます
マークウェブって本当にいい監督なんだなと改めて感じさせる作品。
彼特有の色彩感覚、ヒロインとしてアサインする女優さんの趣味(今回はメアリーの先生)、1人のキャラに陶酔しすぎず「外」から映画を見させること… に、秀でてると感じました。
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●好きなシーン
1.自宅で担任の先生に会って、ニヤリと笑ってから 「good morning〜 」とメアリーが言うシーン。
2.夕陽をバックにフランクとメアリー2人が遊んでるシーン。
3.フランクとメアリーが病院で他人の出産を待機するシーン。
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クリスエヴァンス、マッケンナグレイスの名演が光る良作。
全編を通して特にフランクが素晴らしい。彼の人間性には学ぶところだらけです。
鬼の祖母イヴリンを演じるリンゼイ・ダンカンは相変わらずきれいだし、凛としててかっこよかった。
この人が演じてなかったら、もっともっとうざいおばあちゃんになってたと思う。
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僕が子供を育てるとしたら、「他人」としてリスペクトを持って対等に接したいと考えているので、フランクは正に理想的だった。
メアリーはたしかに天才児で賢いけど、そうじゃなくても自分のエゴを押し付けず、対話を重ねることがどれほど大切か学んだ。
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全ての幼児がメアリーのように自分のことをよく知り、先を見通し、自分の気持ちをはっきり表出できるわけじゃない。
だからこそ、そばにいる人は過度な介入をしてしまうのだろう。
でも、子供の可能性を決めるのは親じゃなくて、その子自身なんだよね。
学びが深い…