面白く見させてもらった。
「ご都合展開か?」と思われたところも、ちゃんと理由や意図が右京の推理で明らかになったし、腑に落ちる内容であった。
『相棒』の劇場版は、テロや平和がテーマになるが、今作もその流れを踏襲している。
撮影規模は映画でも、ストーリーの規模がドラマレベル(元日スペシャル)だったという印象。話がとても単調な感じがした。
内閣や他省庁との政治が絡んでくることで話に深みが出てくるのに、それは序盤だけ。話の終盤では、話は警察だけで完結している。
しかも、今作の事件の主犯(レイヴン)と狙いがな…
別に悪くないし、恐らく、単発作品だったら普通に良かったと言っていたと思う。しかし、これは『相棒』という長年続いてきたシリーズなので、どうしても過去に登場してきたキャラクターと比較してしまう。そうした時に本作の主犯は、残念なことにドラマで[赤いカナリア]の幹部であった本多篤人のカリスマや意志は超えられていないように感じた。
…いや、まぁ、俺が本多篤人、好きすぎる説はあるのだが(^_^;)
正直、この映画だけで冠城くんの相棒終わったのは寂しい。もう1作作って、初の同じ相棒で2作目という記録を作って欲しかったな~