わだげんた

ユリゴコロのわだげんたのレビュー・感想・評価

ユリゴコロ(2017年製作の映画)
3.7
『ユリゴコロ』って『百合心』かと思いませんか?

ボヤッと新作映画チェックしてるときに、てっきり、百合の女の子の話だと思ってノーチェックでした(^_^;)

Filmarksで高評価見てて、みんな百合物とか好きなのねー、と思ったけど、チラッと目に入った¨殺人鬼¨ってワードに反応。気になって観てみた次第。

と言うわけで、吉高由里子主演ってことと殺人鬼ってキーワード以外、ほぼほぼ前情報無しで観ました。

で、これが当たり!
面白かった! Filmarksやってて良かった(^o^)v

エピソード1
少女の頃に幼馴染を殺して以来、殺人の快楽に取りつかれた美沙子。それ以来、何度となく殺人を繰り返すが、証拠も残さないその手口から逮捕されない。

エピソード2
オーナーシェフの亮介は父の病、恋人の失踪で失意の日々。そんな中、父の看病のために帰った実家で一冊のノートを発見。そこに綴られていたのはある人物の殺人の記録だった。。。

交互に語られる二つのエピソード。
さまざまな出来事の真相がわかるにつれ、二つのエピソードは絡まっていき、やがて。。。

というお話。

正直、物語の展開は何となく先が読めるのだけれど、微妙に読みとズレた展開になり、中盤にある人物が登場してから怒濤のラストまで目が離せない!

吉高由里子さんはもちろん、松山ケンイチさんも松坂桃李さんも素晴らしい演技だった。
熊澤尚人監督の作品、初めて観たけど力強い演出だったな(^_^)
初期はホラー物、最近は恋愛もの撮ってる監督さんみたいなので、その要素を上手く合わせた作品でした。

★★★以下ネタバレ★★★











原作未読なので、原作通りなのかもだけど、展開が偶然に頼りすぎなのはマイナス点。いくらなんでも吉高由里子と松山ケンイチの偶然の再会はやりすぎ。現場で花をあげてるマツケンを見かけて声掛けたぐらいで良かったんじゃないかな、と思いました。

終盤のヤクザ事務所での大量殺人のシーン、観てみたかったな。フラッシュバックとかでも入れられなかったかな? それをやると野暮なんだろうか?
でも残酷描写は他にあるんだから、そこがあった方がスカッとするのにな、と。レーティングは上がっちゃいそうだけど(^_^;)

吉高由里子が整形すると木村多江になるってのもなんか面白かったです。映像で観ると、どうしてもネタ割れちゃうよね(^_^;)
この辺は映像化の難しいところだ。
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