ゆみな

アウトレイジ 最終章のゆみなのレビュー・感想・評価

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)
3.7
シリーズ完結編ですね。
初日レイトショーで観賞してきました。なんだか、切ないようで潔いラストだったなぁ。良かったです!

ともあれ、前作から5年経ち生き残っていたキャスト陣も歳をとり、物語に深みを増すと共に苦悩や悲哀に満ちていて、時に滑稽に見えることも。そういう部分を隠さずさらけ出しているのも、人間が枯れていく過程を感じさせてもらった気がして。極悪非道な人間達の騙し合いと、単純で真っ直ぐな男、大友の生き様をこれでもか…!と堪能できる作品。
個人的には済州島の大友(ビートたけし)と市川(大森南朋)の太刀魚のくだりが物凄く好きでね…。あと、西野(西田敏行)と中田(塩見三省)の会話シーンとかね。バディ感をやっぱり求めているのかもしれない。前者と後者じゃ全く違うんだけどね。

前2作に比べると爽快感とかスピード感は少し足りないのかもしれないけど、乾いた質感や全てをやり切った男の虚しさ。やっぱり時の流れには逆らえないんだな…それでもこういう生き方しかできない大友っていう男に痺れる映画だと思いましたね。

昨日の夜観た後から、ちょっとまだ引きずってますね私。1作目から全部観直そうかな。
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