あでゆ

クローバーフィールド・パラドックスのあでゆのレビュー・感想・評価

2.1
エネルギー資源の枯渇が深刻化した近未来。各国の科学者たちが国際宇宙ステーションに集い、エネルギー危機を解決する新技術の実験に取り組んでいた。しかし、実験中のある事故により次元のずれが生じ、不可解な現象が次々と発生。科学者たちは異次元の恐ろしい現実を目の当たりにする。

クローバー・フィールドバース、このシリーズの面白さは主に三点だと思っていて、
1.どのようなジャンル映画になるか
2.エッジが効いた斬新な描写
3.全体の世界観の正体

これらが各作品を盛り上げている。

一作目のディザスターもの、怪獣モノからソリッドシチュエーションだった二作目、からの転じてオーソドックスなエイリアン的SFっていうのは非常に面白かったし、妥当だろう。
描写もまあ斬新な部分は無いわけではなく、例えば手が切れて、それが勝手に動き出すみたいなくだりは割と新しいなあと思ったりした。あとアレは本人の腕ではなく、平行世界から飛ばされてきた同一人物の腕だと思っているので、動いていることに違和感は感じなかった。

ただ個人的に本作でシリーズ全体の世界観が見えてしまったことは割と問題だと思っていて、その構造が単に平行世界に異常をもたらしてましたってだけなんだけど、それを説明してしまったことでもう本シリーズの面白みの一つは完全に消失してしまった。だから四作目は完全にストーリーの面白さだったりで語らないと難しい。本作はストーリー自体は正直中身は大して無いので、続きはその辺上手くやらないと意味がないよなあと思ったり。
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