とり

シューテム・アップのとりのネタバレレビュー・内容・結末

シューテム・アップ(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開時に凄く凄く観たかったガンアクション映画。
大々的に公開されることなく、わりとひっそりで終わってしまったので、行けませんでした。
これはぜひ大画面で観たかった。でも拡大ロードショーしない判断をした配給会社の人も正しい、そんな映画でもありました。
とにかく凄まじい珍作。
B級とかおバカ映画とか、そういうカテゴリからもちょっと外れる珍奇な映画。これだけ風変わりな映画って意外とお目にかかれないです。
主要キャストが一流どころばかりなのが異様に感じるほどに。
かなり本気の正統派、硬派でマニアックな骨太ガンアクション映画だと思ってました。
映画が始まってすぐ。クライブ・オーウェンが殺伐とした雰囲気でベンチに座っている。おお、硬派、しかもちょっと単館系!?
数分後・・・ニンジングサリなシーンを観て、おや?何かがおかしい。
その後はガラガラガラと何かが音をたてて崩れ落ちました。後はもうひたすら頭カラッポで楽しむしか!
物凄くくだらない事に物凄く力を入れてあって、ストーリーは二の次三の次。
だから展開もちょっと強引。何でもありでズルイ!反則!のオンパレード。
オーウェンのようなむさくるしいおっさんが眉間にたてジワを寄せて真面目な顔でヘンテコな行動を起こす、これがハマりすぎです。
彼は一体どんな俳優を目指してるんでしょうか。ボンド役を断ってまで(落選?)
全部のシーンがおもしろすぎてどれもいいんだけど、特に気に入ったのが、
・スライディング銃撃、綺麗な体勢で綺麗になめらかに滑りすぎ
・赤ちゃんの扱いひどい、しかも全然かわいくない
・FBIプロファイラーってどんだけ凄いねん
・カーチェイスシーン全部。車に敵いっぱい乗りすぎ。ちゃんとシートベルトしてる。
・飛行機墜落現場に死体散らばりすぎ
・螺旋階段ありえへん。ここも敵の数多すぎ。
・モニカ・ベルッチの無駄なお色気シーンがお見事
・ニンジン食べたらすぐに視力アップ
こんなん観てたらアホになる代表みたいな映画ですが、演出が古臭い感じがするからか、どことなくアメリカンニューシネマっぽい退廃的な空気があったりもするんです。
指紋認証式の拳銃なんてものがあることも初めて知りました。勉強にもなります!?
とにかく、どうでもいい内容の中にもわずかに重要と思われる箇所、これがことごとく適当に処理されてるところがとても素敵です。
レンタルで観たんですが、その日のうちにAmazonでDVDを買いました。
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