けんぱじ

散歩する侵略者のけんぱじのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
4.5
素直におもしろかった。
設定がユニーク。
侵略者に襲われるような最初の出来事がなく、記憶喪失になってしまったように人が変わった旦那に戸惑う妻。
すでに夫婦関係は冷え切ってしまっていた事もあり、ふざけた態度だと腹立たしくもある。
もうすでに旦那の身体を乗っ取られている。
今すぐ、害にはならないようだ。
そんな感じでやんわりと話が進んでいく。
この旦那の他にも若い男と若い女を乗っ取った自称・宇宙人が2人。
3人の宇宙人は地球を侵略するために人間の概念を少しずつ奪っていく。
一気に人間を乗っ取ることもなく、全滅させることもなく、まずは人間を知ろうとしている。
ひとつずつ概念を奪う度に下等生物だと認識していくのだが、妻を持つ男性を乗っ取った者はガイドとした妻と過ごしていると、この人を悲しませたくない、気に入らないことはしないという想いが芽生えてきている。
ある日、「愛」という概念を奪うことをためらった。
しかし、地球侵略が始まろうとしている時、夫を愛する気持ちが戻った妻が「愛」というもの知って欲しいと概念を奪うように懇願する。
仕方なく「愛」という概念を奪った宇宙人はよろめき倒れ込み、立ち上がれないほどになった…

「愛」というテーマを宇宙人の地球侵略という観点から描かれた愉快なストーリー。
一見、陳腐に感じてしまうけど面白いから良しとすべきではないやろか?
長澤まさみをたっぷり見れたし満足♪
宇宙人でも恋するほどなんやなぁ〜
けんぱじ

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