散歩する侵略者の作品情報・感想・評価

散歩する侵略者2017年製作の映画)

上映日:2017年09月09日

製作国:

3.6

あらすじ

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか…?同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「…

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか…?同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」— 真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常がある日突然、様相を変える。些細な出来事が、想像もしない展開へ。彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?

「散歩する侵略者」に投稿された感想・評価

中盤までは鼻に付かない程度の絶妙なラインのシュールさで、先の読めない展開が続きワクワクしたが、結局宇宙人サイドが人間の持つ愛という感情の素晴らしさに負けたみたいなありふれた、よく分からない結末なのは残念。
最後のCGも何あれ。久しぶりにチープな映像を見た。
長澤まさみは可愛いです。
 見えない「概念」を奪うって聞くと漠然としすぎてよく分からないけど、映画の中の宇宙人たちは人類がイメージした「概念」をさらっと奪っていきました。
 「ほら、イメージして」「もっと具体的に」宇宙人たちは語り掛け、人類が分からないモノをどんどんカタチにしていきます。
 その「概念」、私の中ではどういうカタチになっているんだろう。「概念」が無くなるってどういう感覚なんだろう。「概念」を奪われたからといって、必ずしも悪い方に転ぶとは限らないんですよね。「概念」に縛られて動けなくなってる人は、それによって解放されたりするわけで。
 宇宙人にはどう見えてるのだろう、自分の中にある「概念」は果たして同じものなんだろうか。まんまと、そういう風に考えながら見てしまいました。いい意味で、監督の罠にハマったなと思います。

 黒沢作品には到底太刀打ちできないと思っていました。私なんかでは理解出来ないものだと。突き詰めて理解するのは諦めるのが正解だと。
 ただ、今回は黒沢作品にしてはストーリーが分かりやすいし、特有のライティングもカメラワークも健在ではあるけれど仄暗さをあまり感じなくて、ただただ見やすい。原作が舞台作品で、視覚的な脚本だったのも要因かな。
 決して、見ている側(わたし)のレベルが上がったわけではなく、本来もう少し短いストーリーに継ぎ足していった結果、とても分かりやすい黒沢作品になったのだと思います。きっと、ゴダールを知らなくても楽しめる。
マヒロ

マヒロの感想・評価

3.5
地球を侵略しにくる宇宙人は数多くいれど、その方法が「人間の概念を奪う」というのはなかなか斬新。侵略という題材の割には出てくる宇宙人は3人だけ、それを追う人間側も笹野高史率いる数人のおっさんのみと、やたらと世界がミニマムなんだけど、元が舞台作品と聞いてなんとなく納得。アバンタイトルでは、いかにも侵略ものといった感じのトンデモ地獄絵図が繰り広げられるんだけど、後は基本会話劇なところもその影響かな。もしくは、往年の低予算ボディスナッチホラーへの目配せか。

概念が抜け落ちた人間は、何かから解放されたかのように幸せな表情を見せたり、かと思ったら廃人のように放心したり、めちゃくちゃに暴れまわったり…と、いまいち描写が統一されてなくて、特に後者は単なる狂人みたいな描き方をされていて笑った。

主人公の一人である長澤まさみは、夫(松田龍平)を宇宙人に乗っ取られたばかりか、地球はもう侵略によって終わる寸前…という状況に置かれながらも、当の夫は他の女と浮気をしているし、仕事でもパワハラ・セクハラを受けてボロボロだしで、既に悲観しきっているからか、その状況について聞いてもショックを受けることはない。むしろ、宇宙人と化して別人に生まれ変わった夫との新しい関係性が終わってしまうことの方に絶望しているというのが面白い。ただのSFで終わるわけないとは思っていたけど、終盤はこの二人の「愛」の物語に収縮していくような作りになっていて、その想像以上のストレートな話にちょっとこっぱずかしい気持ちになったりもした。

しかし、今年は『ガーディアンズオブギャラクシー2』とか『メッセージ』、そして『美しい星』と、SFという題材を用いてパーソナルなものを描くという映画がやたらと多いな。意外と創作側からして作りやすい題材だったりするんだろうか。

(2017.141)[34]
わたべ

わたべの感想・評価

4.1
IQが5しかないので『侵略する散歩者』なのか『散歩する侵略者』なのかわからなくなるし感想を書くという概念を奪われてしまったので感想を書くことができなくなりました。
夢野Q作

夢野Q作の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

散歩する侵略者=宇宙人なわけですが無形の存在が地球人(日本人)に乗り移っただけなので姿形はそこらにいる人間となんら変わりはない。概念を吸収して成長していく侵略者は寄生獣のミギーであり学習型生体アンドロイドのようでもあり、地味な見た目に反してしっかりとSF映画だった。

侵略者の目的が人類の殲滅である以上、いくら概念を吸収したところでそれ程意味があるようにも思えないのだけれど。概念を無くした人間の行動がシンプルに楽しそうだったし、たったひとつの概念が人格形成にあれ程影響しているという事を考えると少し怖い気もする。全編を包む無機質な空気感、シリアスなテーマで進んでいく物語に反してちょいちょい挿まれるシュールな絵面が笑いを誘う。
概念を奪う。

長谷川さんの怪演に目が離せなかった。
尻。
『ボディスナッチャー』+『怪奇大作戦』+星新一やハインラインテイスト。
みたいな。
タイトルはウルトラシリーズっぽくもあり。
一種のSFホラーであり。
壊れた夫婦の復活に至る「やり直し恋愛映画」でもあった。

しかし、それを見せる演出と演技が素晴らしい。
(あと、おっぱいの揺れ方も素晴らしい)
lllll

lllllの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あそこでタイトルそのまま言わないで欲しかったな
たぴこ

たぴこの感想・評価

3.6
不思議な映画でした。目に見えない侵略。失って楽になってる人もいて、人って考え方1つでこんなにも楽になれるんだなーとも思えた。とにかく松田龍平が本当宇宙人っぽい(笑)
散歩する侵略者、昨日見てきました。

淡々とスクリーンに満ちていく不穏な影と
SFのガジェットを借りた痛烈な皮肉
そして愛。

一言で表せない、なんだか不思議な映画。
でも
見終わったら自分の大切な映画になっていました。

大切な人と見て欲しい映画です。

俳優陣、凄く好きでした。

長谷川博己さん、すぐには気が付きませんでした。役によって全く雰囲気が変わってしまう方なんですね。シンゴジのイメージが強かったもので。。。
彼の役もとても人間臭くて好きです。

長澤さんの海を眺める顔が本当にさっきまでと全然違っていて、
すごい。。。そして辛い。。。大好きな女優さんです。

東出さんのちょっと胡散臭い神父さんも好き。

あと、満島さん最近お見かけするお顔、と思ったら三度目の殺人にも主要キャストとして抜擢されていましたね。今旬の俳優さんでしょうか。
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