ヴレア

散歩する侵略者のヴレアのレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
4.6
人によっては退屈な映画かもしれないが、普遍的な物語に宇宙人という非日常なモノを掛け合わせる事でこんなにも面白くなるのかと思ったし、単なる侵略モノに終わらず、夫婦の愛がテーマになっていたり(クライマックスでの長澤まさみと松田龍平のやり取りのシーンは素晴らしい。凄い演技。)、黒沢清の徹底した画作りだったり、とにかく隙の無い映画だった。

ジワジワと異変が起きていることが分かる展開はゾクゾクするし、かといってシリアスすぎず、全体的にコメディタッチなのが絶妙!突然画面が暗くなって不安を煽ったり、病院での長回しによるパニック描写などは黒沢清らしくて好き。
光石研の「キーーン」は何回観ても笑える。ここだけで満点やりたいぐらい。
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