このレビューはネタバレを含みます
原作は同じなのに映画化するだけでこんなにも作品の持つ雰囲気が変わってしまうのだなぁと。
舞台版のあの、小さな町が内側から崩壊していく感じ、そして地球が侵略されつつあることに人類が全然気付かない、あの愚かな感じがあんまりなかった。人間結構すぐ対策し始めるし。
1番残念だったのはそこだなぁと。原作の良さが本当にストーリー展開の発想だけになってしまってて。
宇宙人も人間の体に憑依しただけなのにすげー強くなってるし、すぐ人殺すし、人間を遇らい欺くスキルのない、悪い意味でバカになってる感じがした。自己保存能力と適応能力の低い宇宙人なのかなと。
舞台版では憑依した人の個性の中に侵略者が共存してる感じあったけど、こっちでは完全に中身が侵略者単体になっててキャラクターにメリハリがなくなってた気がす。
猫に松田龍平が話しかけにいくシーンは舞台版にはないシーンの中では特に好きだなぁと思ったシーンでした。
原作好きすぎるのもあるけど、原作と離して映画を楽しむスキルが私にはまだなかったようでふ。