散歩する侵略者のネタバレレビュー・内容・結末

散歩する侵略者2017年製作の映画)

上映日:2017年09月09日

製作国:

上映時間:129分

3.5

あらすじ

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか…?同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「…

数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。一体何をしているのか…?同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。「地球を侵略しに来た」— 真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。当たり前の日常がある日突然、様相を変える。些細な出来事が、想像もしない展開へ。彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?

「散歩する侵略者」に投稿されたネタバレ・内容・結末

劇団の作品が原作の映画なのですね。
宇宙人3人(映画の中で、本人達がそう名乗っている)が侵略を目的に、人間の概念を取り込んで、最後は侵略できず、愛が勝った…という流れです。
グチャグチャベチャベチャドロドロという場面は冒頭それらしき残骸がちらっと出るだけで、この映画はあくまでも、概念を相手から奪い取ることによって理解するという、おもしろい発想です。
家族、家、自由、仕事、目障りなど、ここまでは結構なかなかの単語と概念を吸収していきます。
自分もその概念の正解を知りたいぐらいです。
思考を奪われた人間は、その奪われた概念だけ欠如します。
そんな人間が、沢山病院に流れこんできますが、いつの間にそんなに吸収したのでしょうか?そもそも3人のうち誰が…?
若い人間に入った2人の宇宙人は、目的にまっしぐら。侵略、侵略と念押しのようにガイドの記者に刷り込みます。
一方、最終目的よりも、人間の生活や言葉・思考に興味を持った大人に寄生した宇宙人。離婚ぎりぎりのところだった妻と少しずつ、距離を縮めます。
この3人の違いや、侵略までの時間がゆっくり、じっくり描かれています。
難を言うのであれば、ガイド役2名の宇宙人の受け入れが何ともスムーズで、そこに時間を割く必要はないと考えてのことでしょう。
高校生に寄生した宇宙人の最期、あっけないです。あれだけ侵略にこだわって、邪魔する人間を殺害してきたのに「もういいや」って〜!
いくら、任務は果たしたからって、侵略見届けないでいいの??です。

何より一番、それはあまりにも、ありきたりではないでしょうかと思ったのは、大人に寄生した宇宙人の、最後に吸収する概念が「愛情」って…それも、妻から吸収する。その感想が「うわ、何だこれ、なんかすごい」のようなセリフ。
愛情を理解したら、そんなセリフでは済まないと思います。

最後、野戦病院のようになっている病院に入院中の妻、ボランティアで物資を運ぶ夫(宇宙人なのか、本来の夫なのか)、何故か元大物アイドルが医師役でちょい出。終了。
これって、やはり、スピンオフの映画観ないといけないパターンですか?
東出さんや小泉さんの、ちょびっと出演が気になります。
そして、厚生労働省の謎の老人と仲間達。あれは何?誰?どうしたいのでしょう?

忘れてはいけないガイド役の桜井、あれだけ色々動き回っていたけれども、何か重要な役割を果たしたのだろうか?もちろん、交信のためのスウィッチONは重要でしたが、全体的には影が薄かったです。

演者のこと。
演技、みなさん実力ありますよね。
前田さんも上手になったものだと感心です。
笹野さんの不気味な感じも、長谷川さんの振り回されっぷりも、違和感なかったです。
松田さんと長澤さんの夫婦役も、少しずつ、少しずつ歩み寄ろうとしている二人が手に取るように分かって、さすがだなと思いました。
芸人の児島さん、自分は受け入れ難いほど、ひどい演技だと感じました。
芸人さんとしては好きなので、勿体無いです。

全体的に、アイディアは面白いのですが、ペースがゆっくり過ぎて、少々退屈してしまいました。
ラスト、もう少し何とかならなかったのかな?と疑問もあるので、平均です。
【ストーリー】
ある日、突然、鳴海の夫、真司が別人のようになる。何も覚えておらず、意味不明なことを言う。
(真司はおかしくなる前、会社の女の子と不倫をしていた。)
自分は宇宙人で、地球を侵略しに来たと。
真司と同じ症状の人間が他にも2人いて、雑誌記者の桜井は彼らに密着取材を始める。
そして、彼らは本当に宇宙人で、人間の概念を奪い取ることで人間について理解する存在であった。そして、人間をある程度理解したら、侵略を開始すると。
人間は概念を奪われた副作用によって、異常行動を起こすようになったり、廃人のようになる。
そして、彼ら2人は真司を探し、その間、仲間に知らせる通信機を完成させる。
真司と出会った彼ら2人は通信機を作動させる。
しかし、真司は妻鳴海に言われた通り、真司として行動するようになり、いつしか自分が宇宙人なのか真司の一部になったのかわからなくなってしまう。妻鳴海の言われた通り、2人で逃げる。
2人は通信機を作動させた後、人類に殺される。2人の内、1人は人間に攻撃され、死の間際、桜井から自分の身体を使っても良いと言われ、桜井の身体を乗っ取り、通信機を作動させたが、結局殺されてしまう。
真司は人間について、理解できていないことが1つだけあった。それは愛についてだった。
妻鳴海はガイドであり、ガイドからは何も奪ってはいけなかったが、鳴海が真司のことを愛しているのは自分だけだから、自分からしか奪えないと言われ、鳴海から愛の概念を奪う。
愛の概念を奪った真司は、人間の尊さを知り、仲間へ人類への侵略を止めるよう伝える。
そして、真司は真司として生活し、まったく勘定が無くなった妻鳴海を一生支えると誓った。

【感想】
途中で入るちょっとコミカルなBGMが気味悪さを際立たせていた。結果的に、鳴海は愛の概念が無くなってしまったが、真司が一生傍にいるという夢が悲しくも叶った感じ。
鳴海も真司について覚えていて、2人共幸せに暮らすようなハッピーエンドが良かった。
あまり驚くような展開が無く、観ていて飽きはしなかったが、あっと驚くような展開もなくそこがちょっと物足りなく感じた。
・概念を奪う宇宙人に対抗するため人類が手にもつ武器は「愛」
・設定は面白いが映画のテンポに乗れず
・黒沢清にしてはずいぶんエンタメに振った作品
・概念を奪われた人間の変化にもっとバリエーションが欲しかった
・松田龍平の手が長いのが宇宙人ぽい
・女子宇宙人の娘のアクションが派手で良かった
侵略される話に対してはそこまで大きく動揺しないのに実際に目の前で誰か殺されたら声を荒げるのがそれはそれで人間っぽい気がする
なるみは愛を彼に渡すことで人類を救おうとしたのか。
そうだとしたら、彼が受け取った愛は確かに腰を抜かすほどの大きくて深いものだったに違いない。
すごい人だ。
最後のシーン、素敵だったな。
いつか、なるみが死ぬまでに彼から返ってくる愛で取り戻せたらいいなと思う。
いや、必ずそうなると思う。
しかし、それほどの愛があるんだろうか、、、考えさせられた。
あと、長谷川さんの足引きずるシーン上手すぎ。
コンセプトは悪くないと思うんだけど役者に感情移入できなかった。
概念を集めていくうちに愛を知るとか『あ~そうきたか❕❕』と思うんですが感動は特にできなかった⤵
勿体無い作品かなぁ。


『2010.51作品目』
色んな意味で、とんでもない映画を観てしまった感。

5.0にしたいような、1.0でもあるような。
不気味で怪しい雰囲気に飲み込まれて正常な判断ができない。

全てはラスト5分のためにあって、あのラストがなければ何も残らない映画になってしまうけど、先読みできたとしてもラストの「しんちゃん」の言葉はじんわりくる。

ラストで盗んだ概念の根底は、彼の言葉の通りだと思うから。終始不機嫌で怒っている妻だけど、きちんとその概念を持っていたんだ、と。話を広げるだけ広げたけど、思い返すとただの夫婦再生物語。
あの一言でこんな気持ちにさせるための2時間だった。

概念を盗むという設定がまず面白いし、盗んだ側と盗まれた側の変化を劇中何度も見せられている分、ラストはじんわり。

小笑いできる掛け合いもあったし面白かった。

しかし人には勧められない上に、違和感が気持ち悪いからもう観ないな。笑
最近洋画の派手派手SFばかりみていたので、地味だけれどひねりのある邦画のSFとてもおもしろかった。
緊張感のない侵略者たちに好感もてたし、最後あたりあっけない気もしたけど最終的には愛が絡んできたのもよかった。キャストも豪華。
まず宇宙人の設定が面白いです!
このアイディアを考えた原作者は凄いなと感心します。
どう話が転ぶのか興味深かったし他人事とは思えない現実味があった。
けれど製作費用の問題なのか、ラストの安いCGシーンには笑ってしまいました。
結局、星新一みたいなSFになったような、ならないような…。これは好みですね。

なんとなくギャグなのかな?と笑ってしまうシーンが多くて実際に映画館で苦笑してました。
特に松田龍平さんと長澤まさみさんのシーンに毎回流れるいい感じのムード音楽を聞かされるのが、ギャグととっていいのか分からずおもしろつらかったです。

キャストは主人公夫婦よりも脇の方に目が行きました。そっちは全員謎めいてるので。意外と妹役のあっちゃんが良かった。そして満島弟のインパクトの強さ。
東出くんはハマり役すぎて、もうひとつの作品もぜひ観たいです。
若手宇宙人2人組は本当に良かったです。
ハセヒロも最高に胡散臭かったです笑
長編、世にも奇妙な物語。
長澤まさみの「はやく入ってきて、いっぱいあげる」のセリフに緊張した
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