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ミッドナイト・エクスプレスのmz5150のレビュー・感想・評価

3.3
初見バーディを見るついでに見ようかと決心共にパーカー作とは知らなんだ。鬱映画の香りがするので避けてた作品、意外に耐えられたのは若干古臭く感じた演出のせいかも。ランディクエイドは若い時から狂っていたw

異国で重い犯罪大麻の密輸で捕まったアメリカ人が経験する刑務所内での理不尽さに肉体と精神で闘いながら次第に病んでいく青年、脱獄の隠語である決して来ないミッドナイトエキスプレスであったが最後は偶発的トラブルに助けられた様が描かれた。

作品のクオリティへの判断が難しく青年は重い犯罪者である事が刑務所内での理不尽さを肯定する自分と犯罪と刑務所内の人権は分けるべきと思う自分に分裂した気分だったので脱獄後の爽快感がなかった。アランパーカーの演出は時代的に少し古臭いが恐怖や孤独感に怒りを充分に表現しており鬱映画と言われるのも頷ける。偶に使われる心音がスリリングだったりジョルジオモロダーぽいシンセなど音使いも良かった。
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