このレビューはネタバレを含みます
2005年ネトレプコ主演の椿姫を見ました
かなり有名な二曲目が疾走感あふれるかつ大人数の人間が来ることで、人生謳歌する人生サンカてきなノリを象徴する
酒は友達とかいう、アル中のキャプテン翼みたいなことを言ってます。
ここから主人公の快楽主義者的な性格が分かります
よこうが押しつけられる感じが、忘年会のパワハラ上司みたいな感じ。ここから男の気弱さだけど彼女のためなら頑張れる的なイメージが汲み取れます
おっさんが、ヴィオレッタの体調の悪さの要因として可視化されているシステムが面白い。このおっさんがきたらああ体調悪くなるんだなってわかりやすくてかつ、その体調の悪さの緊迫感が増して伝えられるいいシステム
ヴィオレッタは快楽主義者としての自分を受け入れてるけど心のどこかで、一途に真実の愛を貫くことに憧れている節が、彼女の歌い方であったり、ふと見せる表情から読み取れてとても上手い演技である
大人数が動いたりするのとか、時計の仕組みとか、とても現代的で革新的なオペラであると感じる
10時10分的な美しさのある時計の止め方
椿の花とヴィオレッタの病気になんか関係ありそうやな。
アルフレードパパのスタイルかっこいいな
エミネムみたいなやつが占い師に扮するところおもろいな
闘牛士の歌は、アルフレードに戦って男爵からヴィオレッタから取り戻せと鼓舞する意味合い
総評
ネトレプコというカリスマ性抜群の女優と、その脇にいる2人の才能。
また、演出として過度な装飾などの表面的な演出ではなく、群衆を使った観客への共感装置、過ぎゆく時間の冷酷さを表す時計や、ヴィオレッタの病気を可視化する医者の登場演出など、細部にまでこだわったヴィリーデッカーの演出。
これらが相まって、悲劇を他人事にせず観客に感動と共感を最高潮に与えるオペラが完成したと考えました。
2005年当時は「ここ数十年では類を見ない盛り上がりを見せたプロダクション」だったと語っている。♨️