やべ

エンド・オブ・ステイツのやべのレビュー・感想・評価

エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)
3.5
なんやかんや3作目のバニング・サーガはここにきて方針転換。今まではシチュエーションは違えどテロリストとのバトルがメインでお話も単純だったけど、今作は陰謀に巻き込まれてアメリカ政府から追われることに。尽くしてきた政府が敵に回る、ウィンターソルジャーでみたやつです。といっても方針転換したところで既視感は強めなので、凡庸な午後ローでやってるアクション映画感は否めず。そこが良いとこでもあるんだけどね。
特筆するところがあるとすれば、今作はシリーズ内でも「現実的な」アメリカの弱みを描いてる点が面白かった。前2作はテロ対応が流石にガバガバすぎたので、どこか非現実的なところがあったんだけど、今作はPMC問題っていうかなり地に足着いた弱みになってる。国防まで民間に委託して良いのかっていうやつ。そしてそういう現実的な問題を引き合いに出して説得力を持たせた状態で繰り出される、強いアメリカ万歳のメッセージ。もうナショナリズムマシマシだね。
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