いじめっ子でスクールカースト上位の女子高生、サマンサ。彼女はある日事故に遭い死んでしまう。その直後、"2度目の今日"が始まった。死をきっかけにループにはまった彼女は、繰り返す今日の中で自らのあり方を見つめ直してゆく。
ループに陥った理屈や説明は無かったが、繰り返す今日の中で試行錯誤してゆく様はとても面白かった。高校生くらいだと自分が他人からどう見られているか気にし過ぎたり、他人を傷つけることで自分を強く見せたくなったりする気持ちは分かる。しかしそれでは駄目なんだと。自分に正直に生きろと。そんなメッセージが込められた作品。執拗に出てくる"become who you are"がまさに、この作品が伝えたい事だろう。
また、授業のシーンで先生が書いていた"Sisyphus"はギリシャ神話に登場する人物らしい。なんでも、彼は神を欺いた罰として巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられるが、あと少しで山頂に届くところまで行くと岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。こんな神話があるんだとか。
Sisyphusはループにはまったサマンサを示唆する伏線なのかもしれませんね。
