これはアニメにするのむずいやつやぁ。なかなか岩井俊二監督のそれと分けて観ることができない。
あの作品は、まずキャストの瑞々しさと魅力の上に成り立っていて。もちろん物語もエモいのだけど、それを表現する説得力がキャスト。その記憶を前提にみてるから余計、アニメーションにする難しさがある。ま、あの作品をアニメーションにするということでみてるから、そうじゃなかったらそもそも見てないけど。
これは、むずいな。
タイムリープなんだな。この作品を見て、岩井俊二監督の作品がなんでいいのかが気づけるけども。まず設定が小学生から中学生に変わってるんだな。小学生の男女の距離と、中学生の男女の距離は明らかに違って、もう中学生なんて明確に好きが頭でわかってしまってあの映画で描かれたものはまるで違うものになってしまう。花火が丸いか平べったいかの疑問も、小学生の疑問だからいいんだよ。中学生が花火出かけてても胸がキュンとしないのさ。
そしてなんといっても、なずなの存在。顔に止まるのはトンボじゃなくて、ありなんだよ。だからドキドキする。スラムダンクがワンピースに変わって、これは世代だろうけど、そこはスラムダンクなんだよな。笑 そしてなずなは一緒に泳いではいけない。