Jeffrey

ショタール商会のJeffreyのレビュー・感想・評価

ショタール商会(1933年製作の映画)
3.0
「ショタール商会」

本作は1932年にジャンルノワールがフランスで監督した作品で、この度DVDボックスの中に収録されていたのを初見したが面白い。ルノワール作品に一貫して流れている、ありのままの人間像をリアルに描いていく姿勢が流暢なカメラワークとともに写し出されている。このDVDシリーズを販売しているメーカーのブロードウェイって、何かいい意味で誰も選びそうに無いような古典映画をどんどん円盤化してくれるから非常に嬉しい。さて、物語は食品卸問屋を営むショタール大商会の社長フランソワは、作業に専念するあまり文学などは仕事に何の役にも立たないと決めつけていた。だが、娘のレーヌの婿詩人のジュリアンがゴンクール賞を受賞したことから、フランソワの中に突然、文学への興味がわき起こる。そして遂には自分の事業等は何の価値もないものだと決めつけおざなりにしてしまう。そんなフランソワをジュリアンは…と簡単に説明するとこんな感じで、冒頭から長回しで俺好みの作風だった…けどルノワールは他に傑作がありすぎるんでこのぐらいの評価。カメラワークはなかなか素晴らしいし、所々シュールだし、喜劇的で面白い映画ではある。。
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