悪魔の棲むYeah

マックスローズの悪魔の棲むYeahのレビュー・感想・評価

マックスローズ(2013年製作の映画)
3.5
長年連れ添った奥さんを亡くして虚脱状態の、ジャズピアニストの主人公が、遺品整理中にはるか昔の不貞を匂わせるものを見つけて煩悶する、というのがおもな筋。そこに孫娘や息子が絡む。

登場人物は少なく、静かで、派手さは全くないから退屈する人もいるだろうけれど、そもそも視聴手段がネットフリックスしかないらしいというのが残念。
それでも見る機会があれば、字幕でなく吹き替えを強く勧めたい。

この主人公は、夢か愛かで迷ったなら愛を追いかけなさい、というタイプの人。
言うなれば『ニューシネマパラダイス 』のアルフレードの逆。
自分がこの映画をはっきりと好きな作品の側に置けるのは、その辺も関係していると思う。

どちらが幸せなのかなんて人それぞれで、そもそもどちらかひとつも手にできない人だって少なくない中で、その選択の余地自体が幸福なのかも知れないけれども。