悪魔の棲むYeah

マッドマックス:フュリオサの悪魔の棲むYeahのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

今回の軸のひとつは将軍(なにやらカートラッセルに似てきているクリス)と前作からのイモータンのシマ争いなんだけど、前日譚だからどうしても結末が予測の範囲内におさまっちゃったのが残念。

地図を描いた手が失われてしまうのは、故郷が失われることへの暗喩というか暗示、精霊たちと男を描いた絵が、次に現れた時は血で汚れてるっていうあの場面も暗示的。そのものを直接見せないのがやらしくて残酷で、好き。
ウィッグが絡んだ枝が伸びるところ、時間経過を見せているだけと思ったけど、ウィッグの髪は伸びないままって考えると、あれも暗喩だったのかも知れない。

バイクは鉄の馬で、将軍の乗りものはつまり3頭立ての馬車なんだなと思って、そういう発想が面白かった。ベンハーのああいうやつ。

将軍はずっと主人公をリトルDって呼んでて(本名を知らされてなかったからかも知らんけど)、その呼び方に愛情も親近感も込めていて、そこら辺が明かされる終盤のやり取りは大きな見せ場と思ったんだけど、唐突に将軍のキャラに深みを加えてきたっぽく感じたから、もっと全編に散らしてくれてたらなあと思った。