Sankawa7

エイリアン4 完全版のSankawa7のレビュー・感想・評価

エイリアン4 完全版(1997年製作の映画)
3.8
WOWOW録画

通常版レビュー済み、下記に転載

リプリー版シリーズ最終話

リプリー版は4作とも監督が違うため、シークエンシャルに無理やり繋げてはいるがそれぞれ全く違ったテイストになっている。

特にCGの進化に合わせてエイリアンの動きが進化してるがそれが必ずしも、それが面白さには繋がってない。
※四つん這いで走るとか泳ぐとかどうでも良いと思った派

本作はリプリー版の締めくくりとして生命創成に人為が加わることの脅威を予見したような宗教的な警告と啓示を伴う。

人為により、ハイブリッドとなってしまったエイリアンとリプリーの運命のシュールな事よ。

何とも表現しにくい哀しい終わり方、酸性の血🩸と人間の血の入れ替わりでの表現が凄い。

まさかの、ショートヘア、ウィノナ・ライダーの正体が最大の見どころだったかも🧑🏻

完全版エンディングはまるであの映画やんか⁉️

ここから後プレデターとの狂宴にてIPサルベージされまくり、あーあ、終わったなぁとおもいながらみていたら、プロメテウス、コベナントで、更にディープに宗教的路線や人類創世の謎解きにまで繋げてくるまさかのウルトラC、それが1作目のギーガーのオリジナルデザインにつながる伏線回収でシリーズが復活したのは喜ばしく思う。


以下通常版レビュー一部改編

公開当時話題になったのは3D CGで既視感のない動きをあれこれする雑魚エイリアン達と、ちゃんと造形された異形のクイーンベイビーの対比感が見どころのはずなんだが、思ったより色々面白かった。

原題はエイリアン4ではなく、Alien:Resurrectionだから、大概Resurrectionと言ってしまえば何をどう弄ってもOKな法則で作られた感じ😅

監督も毎回個性的な監督に交代するため、エイリアンとリプリーの2つの大きなIPを使うところ以外は監督がやりたい放題イメージがあるがそれはそれで結構面白いシリーズに仕上がっている。

そういう意味で結構ターミネーターシリーズと似てるかな。ターミネーターのキャラやジョンコナーの配役、キャラやその生死まで作品ごとに無茶苦茶にいじられる、そんな感じ。

今回のリプリーはリプリーであってリプリーでない訳だが、「アメリ」のジャン=ピエール・ジェネ監督作品だけど何故かデイビッドリンチ感

なんというかギーガーのオリジナルデザインを遥かに悪趣味にしたようなホルマリン漬けのあれこれとか、それでいて、ある意味無双になったリプリーNo.7が良い感じのボスキャラに収まってるところと、ウィノナ・ライダーが最初はウザかったが途中から、あ❗️そう来る、の展開から良い感じの姉妹感も出てきて何故か落ち着く。

「ローズマリーの赤ちゃん」的なテーマも内包。
最後は何とも言えない虚しい感じになるこれもシリーズで初めてかもしれない。

そして終わり方は「ブレードランナー」ぽかったが、このラインでこれ以上続かなくて良かったとも思う。

リプリーシリーズの続編はいろんな監督が自由な表現で世界観がまとまらないものになっていったため続編としてプロメテウスをぶち込んできたところは大正解だったと思う。

リプリーこれまで本当にありがとう‼️
いやまだわからんな何かのとんでも設定でいきなり出てくることもあり得なくもないかも🤩
禁断の技でサラ・コナーのまさかのターミネーターシリーズへの復活もあったしね。
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