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ぼくの名前はズッキーニの1QQ4のレビュー・感想・評価

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)
4.0
前情報ゼロで、いざ観てみたらまあまあしっかりした話。悲しいけれど現実でよく起こっているであろう話に救いを足した感じ。ちょっと泣いた。

「子どもは大人が思っているより色んなことを考えている」とか「子どもにとっての行動範囲や世界の狭さ」というのを分かりやすく描いてる。キャラクターの感情の動きやそれぞれの関係性も最高。みんなが良い子で泣けた。

父や母の顔が出ないところは良かったけど、その分、しっかり登場してるキャラクターたちのエピソードはもう少し欲しかった。みんな見た目も中身も個性を持ってるのにちょっと中途半端で、もっと知りたかったっていう気持ちが強い。今後みんながどうなるのか、以前はどうだったのかがとても気になる。でもあんまり描きすぎるとわたしたちも主人公も感情移入して離れがたくなるので、それではいけないのかもしれないとも思った。
全体的に短すぎるけど綺麗にまとまってるといえばそうだし、だらだら無駄に長いよりはいいのかもしれない。わたし的には物足りなくて、せめて90分、「コララインとボタンの魔女」くらいのボリュームが欲しかった。

目が大きいので目立つのか力を入れてるのか、とにかく眼球の動きが細かくて素晴らしい。ストップモーションやアニメが好きなら観といてもいいと思います。66分だし。
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