軽率

チップス先生さようならの軽率のレビュー・感想・評価

チップス先生さようなら(1969年製作の映画)
3.5
こんな話だったのか!勝手に、もっと「いまを生きる」みたいな生徒側からの話かと思ってた。人生を教育と少年たちに捧げた人の、そして愛する妻に捧げた人の物語。
生真面目なチップス先生が若い舞台女優と恋に落ちる。というとアレだけど、キャサリンの気持ちの方は結構わかる。あんな時にあんな風に遺跡のガイドしてくれるなら好きになるでしょう、チップス先生がピーター・オトゥールじゃなくたって。と思う。住んでいる世界が違う人でも、知性に惹かれるってある。彼の世界を守りたいから、おじけづいてしまうというのも。先生が爆走して間を詰めてくれる人で良かったw
ずっとしゃべりっぱなしのアースラに「明日から来年か天国でまた会いましょ」と言われて「天国が望ましい」と呟いたり、サタウィック卿に恐喝なんて知りませんが?って言われて「辞書にも載っている言葉で〜」の説明し始めたり、先生のキャラ&間と喋り方が絶妙でおかしかった。(Mr.チップスは)妻だけに許される呼び名だ、っていう時の目力…。
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