2016.11.7
「月曜シネサロン&トーク」東京国際フォーラム
解説は東京大学大学院の田中傑さん。

1942年の作品。
撮影は1937〜1939年頃で、一部が1942年におよぶそう。
建設中の建物の状態や女性の髪型などから撮影時期を特定する解説の田中さんがとても楽しそうだったのが印象的でした（笑）

この作品は東京で起臥するひとびとが朝から晩にかけて如何に学業、生産活動、消費活動に従事しているかを撮影したもの。

東京のオフィスや重工業、軽工業の工業力を示し、教育・研究施設の充実・環境の良さを紹介。
歌舞伎やラジオ番組などの文化活動も描写されています。

田中さんもおっしゃっていたのですが、工場のシーンなど大量に何かがババババとつくられていくカットが多く、逆にそれが人間が機械的に生きるこの時代を皮肉っているようでした。
ただ生活を映像に記録するだけでも（もちろん撮影場所やカットの順序は選んでいますが）、時代を切り取ることができるんだなと感じました。