冬眠くまちゃん

夜は短し歩けよ乙女の冬眠くまちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

中学生の頃に夢中になった本が、妄想を上回る映像で目の前に現れたら普通泣くよね、私は泣いた。Show must go on!あと何回観に行こうかな。

事前情報で、訳わからんって聞いてきたので覚悟してきたが、取り越し苦労であった。そして四畳半神話大系を原作、アニメともに鑑賞しておいて本当に良かった。より楽しめた(これは無茶な話ではあるが、原作を何も知らないフラットな状態で入り込めなかった点はちょっと残念ではある)。
キャラクター達はもちろんのこと、もちぐまがいたり、ジョニーがいたり、小津の顔がいたり、キャオリ(笑)がいたり、おっぱいのクライミングがあったり、もう最高であった。あと監督の次回作のキャラクターもちゃっかり出てきたので見たくなってしまった。あと、ボトルキープの名前が中村様と森見様という小ネタに嬉しくなったり。

星野源、聖☆おにいさんでは星野源感が強かったけど(そこが良いと思ってる)、贔屓目だとは思うが、「あっ先輩の声ってこれだったんだ」と星野源を気にしすぎず、すんなり受け入れられた。乙女の声は言わずもがな、当たり前にこれしかない!って感じであった。他のキャラクターも同じく。

ストーリーが本当に一晩の出来事であったかどうかなんてどうでも良くて、夢のような夜を巡る様は、原作のしっちゃかめっちゃかで楽しい雰囲気を感じられたので、私はとても好き。ちょっとしたところだけれど、個人的には不自然なデッサンのグラスから不思議で楽しい世界を感じた。

主題歌がアジカンというのは、完璧すぎてもう最高であった。映画のどこを切り取っても最高で、まさしくポストカードにしたい映画であった。そしてこの映画を楽しめる感性を持ち合わせていた自分で本当に良かった。

二度目の鑑賞で気づいた点。ボトルキープにヨーロッパ企画の文字。乙女の個人情報に「地獄でなぜ悪い」を発見。古本市に「太陽の塔」「ほんわか」「カステラ〜」などを発見。蛾眉書房の机にモチグマン4体。風邪が移っていく過程がよくわかった。