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夜は短し歩けよ乙女のasucaのネタバレレビュー・内容・結末

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

1回目→2017 05 03 19:45〜 二条
2回目→2017 05 05 10:30〜 イオンモール

以下 自分で見返す用のメモ!
個人的感想◎



○ 原作と同じ四部構成

『縁』

人と人の繋がりを強く感じる作品。
物語が終盤に近づくにつれて、
前半観てきた点が繋がって線になるような、
答え合わせをしている錯覚に陥る不思議な演出!
黒髪の乙女のハートを射止めるべく、
先輩が外堀(縁-ふち-)を埋めるため必死に!


黒髪の乙女、主人公、古本市の神、学園祭事務局長、パンツ総番長…どのキャラクターも魅力的に描かれていた(*^^*)



特に学園祭の話が好きかな〜
ニセ城ヶ崎とプリンセスダルマの掛け合い
(日本語を英語っぽく発音するの)が
面白くて、2回とも笑いこけた(笑)
ゲリラ演劇 最終幕の
林檎の君のバトントワリングシーンの
作画が特に好き!
事務局長 扮する林檎の君の
「つーかまえたっ」っていうセリフ、
林檎の君から事務局長に声色が変わるの、
思わずドキッとしてしまった〜〜

ゲリラ演劇で歌われた曲がエモーショナルな旋律で
また聴きたくなる…円盤欲しい!


下鴨古本市で古本市の神が『本と本の繋がり』を
黒髪の乙女に教えるシーン、
人と人だけじゃなくて、本と本(作者と作品)の繋がりも
あるんだな〜って発見だったし、
饒舌な台詞に聴き惚れた。

古本市でお目当の本を探す自分を
深海魚に例えるシーンも好き。


あと、登場人物達が身につけていた時計、
黒髪の乙女は一時間刻み、
樋口と羽貫さんは曜日、
詭弁の会OG,OBがつけていた時計の文字盤は十二支、
李白さんは数の単位(一十百千万...)で
それぞれ針の回るスピードが桁違いに早くて
人それぞれ感じる時間の流れの表し方が面白いと思った!


色彩鮮やかなシルエットのパート、
あとあとのネタバレ(?)になってしまうから
シルエットの必要があるし
細部まで考え込まれているな〜と感じた。

森見さんの作品は言葉(文章、台詞)がとても魅力的だなぁと思うし、
映画にも言葉遣いや表現が反映されていて、聴いていて心地よいな〜
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