映画は小説とまた違ってそれもやっぱり良いのです、良き夜です
原作小説を読み終わったあの夜の高揚感が蘇ります
小説や映画、音楽や絵というものは
人間が作り出す創作物というものなのですが、
創作物に触れた時に感じるあの不思議な感覚は
夜を練り歩き、人と人とのご縁を渡り歩く不思議な一夜の感覚に近いのかもしれません
世界観を保ちつつ、どこか過剰なあの不思議な一夜が映画にも存在していて
僕はどこかしらで、ホッとしたような嬉しさがこみ上げてきます
僕の事なんて
どんどん置いていって、色んな景色を見せては
ぐんぐん展開が変わっていって、目紛しく先を歩く
この映画は正真正銘の黒髪の乙女
何かに惹き寄せられるかのような長い長い夜と
彼女を追って翻弄される僕は正真正銘の先輩自身で
いつまでも変わらない距離を保っていたと思ったら
彼女が振り向いてくれる瞬間ってのがあって
きっと僕は風邪を引いてしまうのです
深夜に僕が映画をコソコソ観るというのも
どこか夜の散歩のようなモノなのですね
なむなむ