じゃがいもおじさん

夜は短し歩けよ乙女のじゃがいもおじさんのレビュー・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)
4.3
実は2017年トップ10に入る名作です。

普段アニメは見ませんがアニメだからと毛嫌いしてるわけではなく、面白けりゃ見ます。これはその面白い1本です。今回の原作者と制作スタッフの組み合わせって前にたしかノイタミナ枠でやってた四畳半神話大系とまったく同じで、それが成功の原因だと思います。

ざっくりとストーリーを説明すると、京都の大学に通う「先輩」が同じ大学に通う「黒髪の乙女」にお近づきになるべく奔走し、不思議な1夜を経験するといったかんじです。

背景やキャラクターの描き方や展開など、決してリアルではなく、リアルな描写が売りの「君の名は」とは正反対かもしれません。ただそこが良い。登場人物も展開もクセが強いから夢のような話なんですよ。こんな夢を見たって起きた後友達にウッキウキで語れるような物語です。これだけ書くと夢十夜みたいですね。

四畳半神話大系と比べて、今作もアニメで1クール12話でやってほしかったって人がたまにいるんですけど、僕は映画で正解なんじゃないかと思います。だってひと夜の夢のような話なんだし。