このレビューはネタバレを含みます
高校生のときにこの映画を観て、私は高校生ながら主人公である黒髪の乙女のお酒の嗜み方に惚れてしまって、20になったら絶対にこういう人になりたいなと思ってた。
素敵。1人で夜、お酒を飲むために街を歩く。
いつかやってみたいな。
たくさん飲んでも全然酔わないところも好き。
偽電気ブランという幻の名酒があってね。電気ブランは大正時代に浅草の老舗酒場で生まれた歴史あるカクテルで今でこそコンビニでも売っているメジャーな酒になったが、その製法は長い間秘密とされていた。しかしある時京都中央電話局の職員が何とかその味を作り出そうと企てて四郷錯誤の袋小路のドン図まりで奇跡のように発明されたのが生み出されたのが偽電気ブランってわけだ。味も香りも電気ブランとは全然違うんだがこれが実に神秘的な風味で今でもまだどこかでこっそり作られては夜の街に運び出されている。
私はこれを聞いてから飲みたい!!!ってずっと思ってたの。
劇中に出てくるバー「月面歩行」は実際にあるバーをモデルにしていて、2020年、20になってからそこに行ってみると偽電気ブランや映画の登場人物をモデルにしたカクテルがたくさんあった。
バーで働いてたときに電気ブランも飲ませてもらった!
(当たり前だけど)20歳までお酒を飲まずにいたからこそ初めて飲んだときのことはなかなか忘れない。飲む前のわくわくする気持ちもこの映画のおかげで忘れることはないんだろうなあ