RandB

真夜中のパリでヒャッハー!のRandBのレビュー・感想・評価

4.2
評価が高かったので、気になって鑑賞!!

出版社ではたらく、冴えない漫画家志望の男"フランク"
誕生日を迎えた彼は、上司が住む豪邸で子供の子守りをすることになるのだが、そんなときに限って悪友たちがお祝いにやってきて...。
翌朝、警察からの呼び出しに慌てて向かった上司、
呆れるほど荒らされた家に唖然とする中、家に残されたビデオカメラによって、その全容を知ることに...。

<<エログロメーター>>

エロ  ☆×1.0

今回はそれに加えて
おバカ度も...。笑

おバカ度 ☆×4.0

いや~、これはすごい!笑笑
ただのおバカ映画かと思いきや、
絶妙に張られた伏線やクリエイティブなアイデア、
そして、日本愛にも溢れている
まさかの名作でしたね。笑笑

まずは、ギャグ要素。
上司が飼うペット"インコ"のくだりや、パトカーに追われる主人公達の暴走など、多少、倫理的にアウトな笑いもあるのですが、キャラクター達がなんだか憎めないので、つい笑っちゃいました...。笑
ただ、終盤、遊園地の館に行くシーンでのソニアの行動は、悪趣味が行き過ぎて、ただのビッチじゃんと思いましたけどね。笑笑

また、日本文化に対してリスペクトされた作品であるのも嬉しかったです!
最近ではフランスのコミコンなどで日本の漫画などが人気だそうですが、作家志望の主人公が少女漫画チックの絵を描いていたり、日本語の文字を使っていたりと、JapaneseMangaがフランス社会に自然に馴染んでいるシーンも多々あるので、日本人にこそ観てほしいですね!

他にも、終盤、
カートの走行シーンで敵を妨害するため、投げる二つのものが、両方とも任天堂の某レースゲームのアイテムと被っているなど、細かなこだわりも良かったですし...。笑笑

そして、
意外と良かったのが、作品を展開する上での、クリエイティブなアイデア!
物語のほとんどが、主人公達の録ったビデオ映像で進行するPOV方式になっている本作は、今までのホラー系POV映画(それこそ「REC」の様な。)
がやっていないことをことごとくやっていたように思います!
POVの映像はリアリティを表現する手法である一方、大切な人との楽しい時間を切り取る"ホームビデオ"の様な側面があるという着眼点は、
新しく面白いアイデアだったと思います!

最後に、
数ある名作映画をネタにしているところも、本作の見所として欠かせません!
「ディパーテッド」と「スクリーム4」のネタバレがあるので未見の方は要注意ですがw、
序盤に登場する豪邸の隣人がある人に似てるな~、と思っていると、まさかの伏線回収で、ここは腹筋崩壊でしたね。笑笑
ちなみに、名作ファンタジー「ロード・オブ・ザ・リング」に関する言及もあるのですが、これがどこででてくるのかにも注目です。笑笑

というわけで、
物語のメインは笑いといえど、だからこそ、終盤の展開には、不覚にも泣きそうになる、
まさにコメディ映画のお手本の様な秀作でした!!
RandB

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