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メアリと魔女の花のbluetokyoのレビュー・感想・評価

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
3.3
2023年12月15日 21:00~ 日本テレビ 
個人的には好きだなあ、だけど、既視感だらけな感じもした。インスパイアされたとか、オマージュとか、そういうのじゃなくて、パクリにしか見えないのだ。そもそも魔法の学校、エンドア大学だって、ハリーポッターだよな。ドクター・デイは、Dr.スランプみたいだし(絵柄)、ネコくーん、とか言ったわけではないが、ネコに付いて行くのは耳スマだし、さいごの方、ピーターが、グニャグニャに取り込まれて、暴走するのは、アキラだし、ピーターだって、ハイジのペーターみたいだし。夜間飛行で狂ってしまうのは、ロード・オブ・ザ・リングだな(狂ったの二人だけだけど)。まあ、スタジオポノックの最初の劇場アニメなので、失敗は許されず、手堅くいったら、こんな作品になった、というところなんだろう。

簡単にあらすじ。
田舎のシャーロットおばさんのところで、退屈なメアリは、近所のピーターに、バカじゃん、とからかわれて、むしゃくしゃして、森に入ると、ネコがいて、付いて行くと、小さな青い美しい花を見付ける。その花は夜間飛行というらしい。

霧の日は森に入ってはいけない、というと、たいてい、主人公は森に入るのだが、メアリも森の中へ。ネコも一緒だが、なぜか魔法の箒を発見。箒に跨ると、当然のごとく、ぶっ飛んで、箒の物置みたいなところへ。箒管理人のフラナガンに、早く、エンドア大学に行けと言われ、言われるがままにエンドア大学へ行く。

エンドア大学では、マンブルチューク校長とドクター・デイに親切に説明されたりして、ついでに、魔法の本もかっぱらって(かっぱらったわけではないが)、メアリは、気分良く帰宅。入学なんかするわけねえだろ、あははは、とご機嫌なメアリ。
そこへ、マンブルチューク校長のホログラムが現れて、夜間飛行を渡せ、ピーターは人質にとった、という脅し。

仕方なく、メアリは、夜間飛行をもってエンドア大学へ。マンブルチューク校長に夜間飛行を渡すと、ピーターを釈放することもなく、メアリまで牢屋に監禁されてしまう。そこには、変身させられた動物がいっぱいいた。
ああ、わたしは、なんてお人よしバカなんだろうと嘆くメアリだが、閃いた。そうだ、魔法の本を持っているんだ。
ということで、全魔法解除の魔法を発動。変身させられていた動物たちはもとに戻り、動物たちは、牢屋を破壊、エンドア大学から脱走を始めた。
メアリとピーターも脱走するが、ピーターがとっ捕まってしまう。

メアリは、再び、エンドア大学に潜入するが、ピーターは、変身させられるところだった。だが、変身魔法は失敗。ピーターは、巨大なグニャグニャになって、実験棟内で大暴れ。
そこで、魔法の本、全魔法解除の魔法を発動(魔法を使ったのはピーター)。
ということで、メアリとピーターは無事に帰還するのだった。

メアリが、おそろしく間抜けなのは、話を引き伸ばすためなんだろうな。
で、シャーロットおばさんって、もと魔女なのかなあ? 夜間飛行を盗み出した魔女だとすれば、こっちの話を本筋にすれば、いい作品になったのになあ、とは思う。
だとすると、シャーロットおばさんが赤毛のメアリをかわいがるのも、そのためかな。ひょっとして、赤毛のメアリがエンドア大学に来たとき、マンブルチューク校長とドクター・デイは、薄々気付いたのかね。
メアリと魔女の花の前日譚(シャーロットが主人公(声も満島ひかりさんで!))を、劇場アニメにして欲しい。だけど、メアリと魔女の花があまりに人気がないので無理かな。
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