近藤真弥

メアリと魔女の花の近藤真弥のレビュー・感想・評価

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)
1.0
人間にはコントロールできないこともあるというメッセージなど、批判精神はいいと思いますが、それ以前にダメなところが多すぎる。特に、いちいち説明するセリフや登場人物のリアクションは、子どもにもわかりやすくという意図かもしれませんが、僕には観客の読解力を過小評価してる傲慢さに見えました。たとえば仮面ライダーシリーズなどから、沈黙や間で語り、伝えたいことを子どもにも感覚的に理解してもらうための手法を学んでから作ったほうがいいのでは?と思ってしまった。

おそらく、本作をジブリと比較した批評がこれからどんどん出てくるでしょう。しかし、比較する以前に映画としてクソですよとちゃんと言ってあげたほうが、“文化発展のために必要な愛情”になるのではないでしょうか。
近藤真弥

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