全くのノーマークでしたが、なんだよこれ!無茶苦茶いいじゃないですか!
最初からの語り口から、クルエラのイメージ通りの粗暴さがよく現れていて、小気味良く耳に残って画面引き込まれる。
マレフィセントと違い、新しい解釈でキャラを設定したわけでなく、あくまで原作通りの悪役としての背景を掘り下げるかたちになった本作ですが、その背景にはよそうもしなかった、ドラマと因縁と真相と苦悩と葛藤があった訳です。
もうクルエラの宿敵のショーを邪魔する手法や母親の真相が明らかになる度に感嘆のため息をついていました。
更にそこに絡めた、クルエラの苦悩と自分の悪性を受け入れる流れも、きれいな話運びができていて、とても共感できました。本当にお見事です。
ディズニー版のジョーカーというレビューもありましたが、全く同意です。
ディズニー故の取っ付きやすさを、考慮したら、個人的にはこちらの方が好きかもしれません。
この言葉をレビューで使うのははじめてかもしれません。
もっと評価されるべき!!