このレビューはネタバレを含みます
そうそう!!!これこれーーー!!!イモータンジョー!!イモータンジョー!!フゥー⤴︎⤴︎⤴︎(ほんとに楽しい)
………というめんどくさい熱さは置いておいて、モノクロの感想。
鑑賞している最中「今、私はほんとにモノクロ版を見てたんだっけ???」となるくらい違和感なくすんなり物語の中に入り込んでしまいました。
モノクロでもカラー版と遜色なく楽しめたから(楽しめすぎたから)、序盤は(マッドマックスはやっぱりサイコーだけどモノクロである必然性とは??)と思ったり。でもある場面でハッとしました。
故郷に戻ったものの、希望は既に失われてしまったことに気がついたフュリオサが荒野に立ち尽くし、燃え尽きたかのように弱々しく膝から崩れ落ちる場面。
ここで一気にモノクロであることの価値を見出すことができた気がする。
(ああ、このシーンをモノクロで見るために、私は早起きして電車に乗って映画館に足を運んでチケットを買ってここにいるんだ…)とまで思った(まじで)。
見渡す限り何も無い広大な荒野。弱い風に乗って力無さげに運ばれていく砂。色が削ぎ落とされ白黒だけで表現されることによって、フュリオサの直面した途方もない絶望感みたいなものの重みや深さが際立ち視覚的にグッと響く。響いた。言葉ではうまく表現できないけれど。
モノクロになったことによって初めてイモータンジョーの顔の皺や服装のディテールなどの繊細なこだわりや、マックスとフュリオサの心を通わせる過程、微妙な関係性の変化などにも気がつくことができたなぁ。3回目にして初めて発見がたくさんあった。
雑なまとめだけど何度見てもウソみたいにワクワクできるこの映画が大好き。モノクロ版ももう一度みたい。