つる

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのつるのレビュー・感想・評価

4.7
五輪代表に選ばれながらも、ライバル選手への襲撃事件など、トーニャ・ハーディングの生き様を皮肉たっぷりに描いた伝記ドラマ。こんな人がいた事もこんな事件のことも1ミリも知らなかった。

面白かったところ
・キャストの再現度がすごく高い
・登場人物全員の主張がしっかり食い違ってて、それも全部含めて忠実に脚本にしてる
・面白いけど、進むにつれてエグみが増していって、可哀想にすら思えるストーリーテリング

クズなんだけど、しっかり芯を持って生きてる様はやっぱりかっこいい(マーゴットロビー補正でより良き)

最後は結局母親なんだな〜と思いきやゾッとするほど恐ろしかったお母さん。(エンドロールでホントに肩にインコ乗せてんの)DVバカ男のセバスタ。何考えてるかわからない最悪ショーン。

結局、「何が真実なの?」とかはどうでもよくて(正直、誰が正しいとかはよくわからなかった)、でも、この人がどういう結果を残した人なのかっていうのを、最後のエンドロールで実際の映像で見せてる(まさにスポーツだと思う)。ステージが上がるにつれてバックグラウンドも重視しなくちゃいけない世界だからやっぱり難しい。(お母さんは娘の技術点に全振りして私生活なんて全く良いもんじゃなくなってるし)

マーゴット・ロビーの化粧しながら鏡越しに泣きながら笑顔作るシーンはジョーカー(2019)オマージュかと思った
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