ツクヨミ

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのツクヨミのレビュー・感想・評価

3.7
過激なフィギアスケーターの光と影⁉︎
貧乏家庭で生きるトーニャは4歳でフィギアスケートの道を選ぶが、母親や彼氏から暴力を振られたり自ら振ったりして過激な道を歩んでいく…
マーゴットロビー主演、実在のフィギアスケーター"トーニャハーディング"の半生を描くドラマ作品。今作は自伝的な内容が主となるが、テイストは汚い言葉と皮肉めいたブラックコメディが溢れる新感覚過去回想ストーリーとなっており、冷ややかな笑いが止まりませんでした。それも主人公トーニャの周りの母親や彼氏のキャラが濃すぎる所以に他ならない。
やはり今作はマーゴットロビーやセバスチャンスタンの演技も素晴らしかった。リアルな喧嘩劇から取り乱して泥沼にはまる姿までえぐい。そして"ギフテッド"で天才を演じていたマッケンナグレイスもいい。また過去回想なのに急に観客に向けたセリフを吐いたりして、皮肉めいた演出が光っていました。
そして光るのはフィギアスケートシーンのカメラワークが面白いこと。スケーターにしっかりくっ付いて撮影されているのか、真偽はわからないが面白い見せ方でした。
しかし内容的には結局胸糞悪い展開で終わることがきつかった。実話が元なので仕方ないが…ラストのフィギアスケートとプロレスを比べた演出は良いと思います。
ツクヨミ

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