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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのKのレビュー・感想・評価

3.7
実際の事件は知らない状態で視聴。インタビュー映像とドラマパート。第四の壁を使った演出。スケート靴でタバコの火を消す描写は初めて見た。登場するのは一癖も二癖もある人物ばかり。母、夫、友人。一人につき一本映画が作れそうなくらいの闇深さと歪み。中でもインパクトが強いのは母親役アリソンジャネイさん。「叱ると伸びる」「庭師か花か」。子どもを人として見ているように見えない。飛ぶナイフ。客席でお金を渡すシーンと訪問が印象的。インコは設定かと思いきやそうではなくて驚く。巻き込み、巻き込まれ、泥沼。どこで間違えたのか。苦しい笑顔。暗く重い題材ながら、コメディ感ある進行のおかげで見やすかった。好意的に映画化されている時点でご本人は愛されている気がする。この手の話ならドラッグに堕ちてもおかしくない。進み続ける主人公のたくましさ。人生いろいろ。
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