モミヂラミミヂ

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのモミヂラミミヂのレビュー・感想・評価

3.0
観る文春。
ゴシップクイーン、時を経てかく語りき。

いつの世もワイドショー的なゴシップネタが溢れるこの世の中。
90年台のオリンピック。
靴紐が切れたと審査員にギャン泣きしながら足をあげて靴を見せつけるフィギュアスケーター。

あの時の異様な光景は幼い私にも刻まれているけど、結局何がなんだったのか。
ゴシップネタは時が過ぎればもう何も無かったかのように忘れ去られて行くもので、この件についてはすっかり忘れていた。

が、CMを見たときに、あ!あの事件!と一気に脳内映像がフラッシュバック。
結局あの事件て何だったの?

トーニャ、虐待ステージ(?)ママ、DV旦那、サイコな馬鹿友。
それぞれが、それぞれを語り、ゴシップの裏側とは何なのかと考えさせれる。
そして三者三様に真実が違う。
羅生門のように話が藪の中で、私たちが見ている四角い画面の向こう側がいかにあやふやなものなんだと、何とも言えない気持ちにさせられた。

試合前に一人で鏡に向かって笑顔を作ったり、裁判で最後に泣き崩れるトーニャは痛々しくてマーゴットの演技がとてもよかった。
とはいえ、ゴシップネタを扱っているので全体を通したギャグトーンはライトでなかなかおもろい。

誰かこの調子でマコ様と小室圭さんの映画作らないかな〜。
私はそんなんあったら絶対見に行っちゃうぜ。