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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのwhitelilyのレビュー・感想・評価

3.7
2019年映画初めは『アイ・トーニャ 史上最大のスキャンダル』

アメリカで初めてトリプルアクセルを成功させたフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの半生を描いた作品。
もともとフィギュアにはそれほど詳しくないので、トーニャさんのこともこんな事件が起きたことも全く知らなかった…史上最大って言いすぎじゃ、とは思ったけれども鑑賞するうちに、確かに彼女の人生にとっては史上最大の悪夢。特に一度成功を勝ち取った彼女の目線で見るとあまりにも悲劇…。なによりもトーニャの周りの人たち………アホ過ぎない?調子乗りすぎじゃない?ツメ甘過ぎない?なんとも呆れた結末にもう失笑するしかない。彼らの最大の罪は事件を起こしたことなんかじゃない。トーニャという一人の女性の人生を奪ってしまったこと。それに依存してしまった彼女の罪も、自業自得と言えばそうなのかもしれないけれど。あまりにもお粗末で切ない。

しかし。逆境にもめげずに可能性を求めて新たな分野に挑戦する彼女の力強い生き方には共感。人生何が起こるか分からない、でも諦めたらそこで試合終了ですよ…(by 安西先生)一度の失敗や過ちで人生が終わるわけじゃない。生きてくって、本当に大変だな~(^^;)

リンクの上でエネルギッシュに滑るトーニャさんの演技が彼女の人生を表現しているようで、その力強い生き方に勇気をもらった作品だった。

マーゴット・ロビー良かった!
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