ハンポコナヨツナ

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのハンポコナヨツナのレビュー・感想・評価

3.5
実録系(トーニャを含めた当事者達もインタビュー出演)作品。

主演はマーゴット・ロビー。
当時、フィギュアスケートのリレハンメルオリンピック米国代表を巡って、前代未聞の世界的スキャンダルとなった事件の裏側をドキュメンタリーのように描いております。
この映画の内容が本当に真実なのかどうかは分かりませんが、劇中のトーニャは見ていて本当に痛ましく、周りに碌な人間がいなかったが故に起きてしまった事件なのかなと感じました。
言葉による虐待とも言える教育をし続けた母親をはじめ、DV夫、その夫の友人(虚言癖)…と、コーチ以外は本当に碌な人間が出てこないです…こんな環境の中でも挫けずにオリンピック代表選手にまでのし上がっていったトーニャは素直に凄いなと思ってしまいました。

劇中のドラマパートやスケーティングの描写は大変素晴らしく、当時の事件を知らない方にもそれだけでも見応えのある作品になっているかなと思います。
エンディングで流れる本人の演技はとてもエネルギッシュで、今見ても素晴らしいですね。