アキ

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのアキのレビュー・感想・評価

4.5
録り溜め映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』観終わり。

やっと観た。

傑作。
やはりノーマン・グリーンバウムの『スピリット・イン・ザ・スカイ』がかかる映画は良い映画!

映画の最初に「これは大マジメな真実のインタビューに基づいている、大いに異論はあるだろうが」とw
リアルにあのリレハンメルの中継を観たときは「なにイチャモンつけとるんだこのオンナは!?」と思ったが、あの出来事の裏にはこれほど多くの人々のドラマがあったとは....

スケート界から追放されプロボクサーに転向したところで映画は終わる。
「これが真実よ」と、血を吐き、再び起き上がって戦う彼女を描いたラストシーンが印象的。

観た人の数だけ「真実」があるとすれば、彼女は米国民が求めた「敵」になったとするなら、真に憎むべき敵は、彼女達の人生をある意味狂わせた『五輪』なのでは?と。

今や我が国をも狂わす『糞五輪』、無敵のアメリカをも狂わせたのだから、本作は珍しい「反五輪映画」と解釈したい。
アキ

アキ