せい

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダルのせいのレビュー・感想・評価

3.6
最初本当に当事者が出ているのかと思ってしまった程よく出来たフェイクインタビューの映像がちょくちょく挟まりながら進行する構成が面白かった(実際の映像はエンドロールで出てくる)。以下は史実として何があったのかは寡聞にしてよく知らないので、あくまで映画の感想として。
毒親に育てられ、DV夫からの暴力を受けて生きてきた負けず嫌いで気性の激しいトーニャが、どんなに世間から嫌われ、パブリックエネミーとして唾を吐きかけられても「うるせー!!全員ぶちのめしてやんよ!!!!」とばかりの気迫で彼女なりの闘いを闘い抜く物語だった。毒親に価値観を狂わされ、毒家庭から逃れようとするもだめんずウォーカーに、そして当然クズ男の友達も皆クズ野郎…という負の連鎖がよく描けている。この映画に出てくる奴らみんな(スケート協会も世間も含めて)馬鹿でクズで暴力的。でもそれが良い。
90年代の音楽が多用されていて当時の雰囲気もバッチリ。
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